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大村 剛 コーヒードリッパーについて

2020/06/12

こんにちは。ZelkovaCoffee田中です。

梅雨入りしましたね。今日は陶器とドリッパーの話。
ぶどうのたねでは「大村剛 陶展」が開催中です。
大村剛さん。うきは市在住の陶芸家さんです。こちらは2018年の展示会DMに使用した画像ですが、一見すると金属の様なテクスチャを持つ陶器の作品を制作されています。
「金属の様な」と聞くと冷たくて刺々しい印象のものを想像しますが、大村さんの作品はどこかあったかく、懐かしく、少し寂しさを感じるくらい哀愁も感じます。これは時間が経過した金属や塗料を思わせるからだと思います。
言葉で表すのなら「詫び」に近く、ある意味では作品だけ楽しむのでは未完成で、見る人の想像力や意識が入ることにより美が成立するもので、ゆっくりと時間をかけて色調や手触りを確かめながら楽しむ。そんな作品です。
以前大村さんに「なぜ陶芸家になろうと思ったのですか?」と聞いたことがあるのですが「カッコいいものを見つけて、僕も作りたいと思った」と言われました。陶芸家になる動機がカッコいいものを作りたいという方なのです。
カッコよすぎる物って実は見る人の気持ちや意識の入り込む余地が少ないのですが、我々人間が時間に逆らえないのとおんなじで大村さんの作品にも時間を経過したような大らかな美しさがあるのですっと、腹に落ちる感覚があります。お家にもって帰りたくなる感じです。
詫び寂びに通じる美意識と「カッコいい」という意識が重なる作品だと思います。最近はユニークさやおおらかさも携えた作品も増えてきて実に楽しい作家さんです。
大村さんにしか作れない質感と形で、人気の作家さんです。最近は中国茶器の世界でもフューチャーされています。
実は大村さん。最近よくコーヒーを買いに来ていただいていたのです。
その時にコーヒードリッパーの話になって、私が作家物のコーヒードリッパーについて思っていたことや抽出について少しお話しました。
そうすると「少しやってみますね。。。」そう言って数か月後にはドリッパーを作ってきてくれました。
私がお話したのは「フラットボトムフィルター」のペーパーを使用したらいかがですか?ということです。
このペーパーです。見たことありませんか?カフェやホテルなどの大規模店舗のコーヒーメーカーで使用しているフィルターです。
粉の層が薄く広がるので安定して抽出が可能です。円錐のように濃いエキスを落とすのは苦手ですがスッキリして安定した抽出が得意です。
実は陶芸作家さんのコーヒードリッパーはすごくカッコよいのですが、抽出がしづらいものが多いという印象です。
コーヒードリッパーは形状と「リブ」と呼ばれる溝が大事です。この溝がお湯の通りとガスの抜けをコントロールします。
ドリッパーメーカーでは毎年数ミリずつ変えたり高さを調整したり結構シビアに管理されています。
陶芸家さんのものは意外とそこに気をしている方が少ないようでお湯の通りが不安定なものが多い印象です。
フラットボトムフィルターなら紙の方に凹凸があり、そこでガスやお湯の抜けを管理します。
ドリッパーそのものは径と注湯をコントロールする穴の形状に気を付ければよいので円錐式や台形式を作るより自由度が高いと考えました。大村さん独自の質感とカッコいい形を生かすのはこのやり方ではないかと思っていました。
これがそのドリッパーです!
カッコいいでしょう!何度も使うことでコーヒーの油分が浸透してさらに使いこんだ風合いになります。
しっかりとブルーム(蒸らし)をして前半はゆっくりエキスを落として後半はそーっとお湯を流すイメージで素早く抽出すると美味しくできますよ!
カッコよくて美味しく入るドリッパーが出来ました!
是非これで最高の一杯をお楽しみくださいませ!
このドリッパーに限らず陶器製ドリッパーは「温まりにくい」のでしっかり温めてからドリップするのがおすすめですよ!
以下が販売ぺージになります!

フラットボトムペーパーの代表格「カリタウェーブフィルター」の販売ページも張っておきますね!
155が1人前用185が2人前用となります。

それではまた!

ACCESS MAP

【 車 】
国道151号線 久留米より 約30km
大分自動車道 福岡より 約60km
【 電車 】
JR久大本線 久留米駅から日田行に乗車し、
うきは駅下車 うきは駅から徒歩20分

福岡県うきは市浮羽町流川428
営業時間や店休日は店舗で異なりますので、
各店舗ページをご覧ください。
電話番号:0943-77-8667
※ナビで検索される場合は、0943-77-5930

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※現在募集はございません

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「土地ありき」「人ありき」私たちが大切にしている理念です。

土地ありき。自然は私たちの力では作ることはできません。
できることは、守っていくことです。
私たちも仕事をしながら、気持ちよく、風通しのいい場所にしたいと思っています。
朝は店舗と庭掃除から始まります。
掃除をしているとつい下ばかりを向いてしまいますが、鳥の鳴き声や心地よい風が吹くと、
空を見あげます。ながれる雲や山々の緑が目にはいると、気持ちがリセットされます。
自然に感謝する瞬間です。

人ありき。この「場所」は今まで関わった全ての方たちとともに守って来ました。
器、服飾のギャラリー、カフェ、和菓子屋、自家焙煎コーヒー、そして着物。
ぶどうのたねのスタッフは幅広い世代と、経験も様々。個性豊かなのスタッフがいます。
お互いを尊重し、毎日の仕事を作業としてこなすのではなく、
多方面での学びを感じていただける方を希望いたします。


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